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2018年9月から約一年間交換留学していました。

交換留学 新しい出会い

2018/11/21/13:40(ドイツ時間)

 どんな留学の形であっても必ずあるのが、新しい出会い。(恋愛的な意味ではありません笑)
留学3か月目の今、”留学での出会い”ということに対して考えたことや私の経験を今日は紹介したいと思います。

 ちなみに私は、現在高校生で留学機関を利用して1年の交換留学に参加している者です。ですので大学での交換留学や正規留学、その他の留学とは全く状況が異なる場合もあるということを念頭に記事をお読みになってください!

1.学校での出会い

 留学中の大半の時間を過ごす学校で友達関係をうまく築けるかどうかは、留学生にとって死活問題...!またもちろん、先生方との関係も重要ですよね。
ましてや、私のように授業を理解することができるレベルの語学力を持ち合わせていない場合は、先生との齟齬が生じやすいように感じます。


 私は、現地のギムナジウムに通っており、日本で言う高校2年生のクラスに入っています。比較的規模の小さい学校で、1学年は約70人。なので、学年全員仲が良く、家族のような雰囲気を感じます。幸運にも友達に恵まれ、初めのころは友達について不安に思うこともありましたが今は楽しく過ごせています。


 先生も、みなさん良い方ばかりで頭が上がりません。授業はほとんど理解できず、討論や課題にもほとんど取り組めないのですが(・・;)

ただ、一度だけ先生の対応に悲しくなったことがあります。それは、テストを受ける時のこと。他の生徒と同じように席に着き、先生が課題を渡してくださるのを待っていました。

...しかし、私には渡してくださらなかったのです。
普段私は、授業の内容は日本で習ったことなので理解できるのですが、ドイツ語のレベルが授業に参加できるレベルにまで達していないので授業に出席していてもほとんど参加できません。(ドイツの授業は生徒の発言で進みます。)
先生は私は課題を解くことができないと思ったのか、私には課題をくださりませんでした。

正直、いないもの扱いされたようで悲しかったです。

ですが、そこでくじけてはいけない!と思い、
,,Kann ich Aufgabe bekommen?(課題いただけますか?)’’とドイツ語で聞くと
’’Do you wanna try?(問題解きたいの?)’’と英語で返ってきた!!泣

それでも、私は先生は私のために英語で話してくださったんだ!ポジティブに考え、悔しさをバネにテストの問題に全力でぶつかってきました。資料などはほとんど理解できませんでしたが自分の知識で8行程度書きました。(普通は用紙2枚程度書きます笑)


ただ、この先生も嫌な先生というわけではなく、私のドイツ語力が上がれば解消できる問題だと信じて頑張りたいと思っています。



...いつかドイツ語で会話してやるぞ...!!!



2.ホストファミリー

 私の場合、ホストファミリーは3家族の予定です。現在、1家族目。1月に2家族目、4月に3家族目の元へ引っ越しをします。(その間も学校は変わりません。)

 私が日本から空港に到着した際には第一ホストファミリーと第三ホストファミリーが出迎えをしてくれました^^
ホストファミリー同士でコンタクトをとっているようで、早いうちからすべての家族と知り合えるようにと夕食会などをセッティングしてくれています。
ホストチェンジは不安ですが、そのおかげで楽しみも増えました。ありがたいことです。

ドイツ語はまだまだ流暢に話せませんが、日本食をつくったりドイツ語を教えてもらったりと、自分から一日に1度は話しかけようと決めてコミュニケーションをとっています。


 ただし、ホストファミリーは私をホストするためにいるわけではありません。もちろん、家族でけんかもあります。

私の場合は、ホストシスター(妹です)が思春期で情緒不安定な時もあり、初めはなぜ部屋で泣いているのかが分からず、もしかして私が悪いことをしたのかな...などと思うことがありました。
翌日私に問題があったら教えてほしいとホストペアレンツに言うと、
「今思春期だからたまに泣いてるの。だからそんなに心配しなくていいよ。私達もどうしたらいいか分からないけど、助けられることがあったら助けてあげてほしい。」
と言われました。不安なことがあったら、文法なんか気にしなくていいからとにかく話すことが大切だと気付いた出来事でした。

ホストシスターも、「いつも優しくできるわけじゃなくてごめんね。」と謝ってくれるほど心の優しい子です。



居候ではなく、協力して暮らそうという心掛けがお互いを家族として思いやる気持ちを生むんだなと感じています。



3.他の交換学生との出会い

 高校生の留学機関を使った交換留学の醍醐味の1つは、他国からの交換学生との出会いでしょう。

 私自身、交換留学の機関を利用しているので、語学研修やハイキングなど、設定された行事で3回ほど会っています。もちろん、仲良くなった子や近くに住む子と遊ぶこともできます。
私の場合、一人だけ離れたところに住んでいるのでなかなか他のみんなとは会えませんが、同じ交換学生ということもあり、みんな仲良しです。


 とはいえ、カルチャーショックも多く受けます。私はドイツに対するカルチャーショックより、他国からの交換学生に対するカルチャーショックの方が大きいです。
それは、規則に対するルーズさであったり、男女や友達同士の距離感であったり...日本人がなぜ真面目と言われるのかがやっと分かった気がします。
日本人は、良くも悪くも保守的なのではないかと考えるようになりました。

ただ、そのオープンな雰囲気や何かと’’I love this/you!!’’と言ってしまうみんなに、助けられることが多々あります。悩んだ時には優しくハグもしてくれます。それゆえにルーズなところを見るとショックを受けたりするんですけどね。笑


 周りの交換学生が英語をスラングを含め、よく話すことにも衝撃を受けました。
というのも、今までまともにスラングを聞いたことがなかったんです。英語圏以外からの学生もするするとスラングを使います。同じように学校で英語を勉強するのにこの差は何なんだ...日本でスラング耐性つけとけば良かった...と思うことも。
そして私の周りの子はほとんどがスペイン語を話せるので、正直に言うと挫折感を味わいました。
ドイツ語できないのは分かっても、できると思っていた英語までうまく話せないことに対して、イライラすることもこの3か月の間でありました。

でも、そこでくよくよしている暇はないので、とりあえず頑張って聞いて、理解して、せめてリアクションは必ず取るということをしています。


 まさかドイツに来て英語に対して挫折感をここまで感じるとは思いませんでしたが、文化の違いも含めて、体当たりしています。
同じ交換学生同士、支えあえる部分が大きいので、不安があれば相談する。相手の相談にも乗る。そうすることで信頼関係を築いていけるのではないかと考えています。



4.その他

 その他には、留学機関で私たちの留学を支えてくれている方との出会いが挙げられます。
みなさん大人の方(私の親より少し年上くらい)なのですが、ドイツで留学に関わっているだけあって地元の歴史などに詳しく、様々なことを教えていただけます。
ドイツ語で必死になって話しかけるとドイツ語を褒めてくださるので勉強のモチベーションにもなります。笑

交換期間中の行事は留学機関の方が主催してくださるので、その時などにお話をして仲良くなると「こんな方が支えてくださっているんだ」とより安心した留学生活を送れると思います。


 また、これはドイツの地方に住む人ならではかもしれませんが、パン屋さんなど、ホストファミリー行きつけのお店の方とも仲良くなれることも!
近所の方も同様です。私の第一ホストファミリーはご近所同士仲が良く、一度バーベキューもあったので学校の帰り道に会うと話しかけてくれます。近所同士仲がいい上に自分のことも知ってくれていると安心して生活することができます^^





 色々な出会いがこの3か月だけでもありました。留学当初は完全に新しい人間関係の中(友達と人間関係強制リセットなんて言っていた時もありました笑)うまくやっていけるか不安でしたが、頑張る姿を見せると応援してくれる人がどこにでもいるということを実感しています。


 まだ留学途中なので今後この人間関係がどう変化するかは分かりませんが、この3か月間機会があれば自分から働きかけようと努力した結果、今は緊張せずに毎日を送ることができるようになりました。今の目標は、早くドイツ語を上達させてより深い話をできるようになるということです。話ができても、相手の返事にうまく言葉を返すことができず、中々話が膨らまないことが多いのですが、日々挑戦だと思って頑張っていきたいと思っています。